日銀の利上げとアメリカの景気後退の懸念から円高に!160円から142円まで値上がり。
いいぞ、もっと円高になれ!行き過ぎた円安を終わりにしてくれ。140円くらいじゃまだまだ。130円をきったらまあまあようやく妥当な価値になってきたかなって思える。
円高になれば輸入ワインの価格が下がるはずだから。円高は大歓迎。
ワイン情報
- ワイン名:レーヴェンス ウッド ヴィントナーズ ブレンドジンファンデル
Ravenswood Vintners Blend Zinfandel - ヴィンテージ:2021
- 生産者:レーヴェンスウッド
- 生産国:アメリカ>カリフォルニア
- タイプ:赤(濃厚&パワフル系)
- 品種:ジンファンデル76%、プティ・シラー21%
- 製法:フレンチオーク(25%新樽)にて12ヶ月熟成
- 度数:13.5%
- インポーター:都光
- 購入店:銘醸ワイン専門のCAVE de L NAOTAKA!
- 購入日:2024/06/10
- 購入価格:1506
- 参考価格:2178
- 購入セット:鬼コスパセット44弾
- 備考:はじめてのジンファンデル
伝統的な造りから生まれる最も愛されるジンファンデル!
【円やかでサラリ】
熟したラズベリー、ブラックチェリーなどの香りを感じますが濃厚過ぎないサラリとした印象も。まろやかで丸みを帯びた味わいはバランスが良く、ジューシーな果実の風味に味わいを引き立たせるスパイスのアクセント、活き活きとした酸味が一体となっています!タンニンは柔らかく、余韻にはブラックコーヒーの苦味が長く持続しフィニッシュへと導きます。
ワインストーリー
ワインは情報空間を楽しむ飲み物。
ワインはビールや酎ハイと比べると高いけど、1本1本真剣に向き合えば、歴史・国の特色・生産者の哲学・品種の個性・醸造方法による香味の違いなど、多角的に楽しめる。
つまり、その価値をどれだけ引き出せるかは、飲み手次第。単にがぶ飲みして消費するのか、ストーリーを掘り下げるのか。
何がいい対価というと、飲む前に(飲んだ後でもいいけど)、そのワインの情報をリサーチしよう。そうすれば何倍もワインを楽しめる。
HPで熱量高く紹介されているワインは、多と差別化できるからそれだけでおいしく感じさせてくれるというもの。安売り大量消費ワインは、紹介文がつまらない定型文だけど、ストーリーのあるワイン・熱量高く小委解されているワインは紹介文読んでるだけで楽しい。
ということで、レーヴェンス ウッド ヴィントナーズ ブレンドジンファンデルはどんなワインなのか。
ジンファンデルはアメリカを代表する黒ブドウ品種。南イタリアのプーリア州ではプリミティーヴォと言われて親しまれている。
ジンファンデルとプリミティーヴォは別の品種だと思われていた。1968年、カリフォルニア大学の教授が南イタリアを訪れた際、2つの類似性に気が付く。DNA鑑定の結果、1972年に2つは同一の品種であることがわかったという。割と最近の古都。
そんなジンファンデルは、ブラックベリーやラズベリーなどの果実香、タンニンが豊富ながらも果実味ゆたかで芳醇なんだとか。熟したジンファンデルは多くの糖度を貯蔵しているため、アルコール度数のたかいワインになる。ワインの傾向としては、いかにもカリフォルニアらしい、パワフルで芳醇なワイン。
さて、ジンファンデルはカリフォルニアの代表品種ではあるものの、最近までは実力を評価されてなかった。
1970年ごろ、ジンファンデルを白ワインの容量で醗酵させた、ホワイト・ジンファンデルというフルーティーで甘口のワインが大流行した。飲みやすくて親しみやすい、アメリカ人の味覚にヒットしたらしい。ただ一部では、おこちゃまワインなんて後ろ指をさされたり、ヨーロッパスタイルのワインから言わせると繊細さのかけらもないなんて卑下されたり…。黒ブドウなんだよね?なぜ白ワインにした?っていう。
そんな状況をかえようと立ち上がったのが、ジンファンデルの父ジョエル・ピーターソン。
1976年にカリフォルニアのソノマで設立されたレーヴェンスウッドの創業者、ジョエル・ピーターソンは、ジンファンデルという当時過小評価されていたブドウ品種を世界的人気に押し上げた。
彼の「NO WIMPY WINES!(軟弱なワインなんか作ってられるか!)」というスローガンのもと、本格的な赤ワインを造り始め、瞬く間に人気を博した。
現在、レーヴェンスウッドのジンファンデルは年間生産量100万ケースに達し、ジョエルは「ジンファンデルの父」として称賛されている。
ロバート・パーカーは「世界でつくられる最高のワインと容易に競い合うことができる非常にエキサイティングなワイン」といったらしい。
余談だが、個人的にはロバート・パーカーのパーカーポイントの点数はあまり気にしていない。ロバート・パーカーという1個人の主観が反映された評価システムなので。彼が好むアメリカ的なパワフルで力強いワインは点数が上がるだろう。繊細なワインは評価が上がりにくい傾向にあるのではないか。日本ワインなんかは彼の高得点ワインに選ばれにくいのではないかと思っている。
さて話を戻すと、これだけストーリーのあるワイン、非常に飲むのが楽しみ。初めてのジンファンデルを、ジンファンデルの父が作ったワインで味わえることをうれしく思う。
感想
非常に熟した果実。ブラックベリー系の凝縮した甘い芳香。
たいような光たっぷりあびたんだろうなって。圧倒的なボリューム。
スワリングすると、カシスや胡椒のような思いニュアンスが立ち上ってくる。甘い果実香と混ざって、少しおとなしく。
飲んでみると圧倒的に濃厚で驚く。第1印象から濃厚パワフル。ザ・アメリカン・スタイル。
とても熟していて、舌先でなめらかな甘味を感じる。タンニンもしっかり感じるが、ぎすぎすしてなくて、熟した果実身に溶け込んでソフトな口当たり。たしかい、まろやかでさらさらしている。
バニラのような樽香もあいまって、ボリューミー。むんむんと香り立つ。
例えるなら、ダークホース レッド ブレンドをさらにわかりやす濃くしたような。
2000円で新樽を使っているというのだから、なかなか贅沢なつくり。時間経過とともに、スムースなバニラのエッセンスを感じられる。
温度があがるほどにどんどん甘くなっていく。だらしない甘さだなって思ったら少し冷やすとよさそう。
3日目になると、香りも味も樽の香味が前面にでてくる。香ばしい香と、バニラのような甘味。渋みも少し目立ってきた。さらにわかりやすくお濃いワインになった印象。
アフターに少し砂糖をいれたコーヒーの後味。3日目は要素がしっかり主張していておいしい。
ペアリング
ハンバーガー・ポテト・BBQ・ケンタッキー。アメリカンなジャンキーなフードにぴったりな赤ワイン。
ということで、豚バラ・ナス・玉ねぎを焼き、手作りBBQソースで味付け。ソース・ケチャップ・醤油・砂糖・胡椒を混ぜればおいしいBBQソースの完成。
これぞ同調のマリアージュ。ワインの甘味は、BBQソースの甘味とマッチ。
適当に肉をやいてBBQソースかければ最高のマリアージュ体験ができる。肉じゃなくても、たこ焼き・お好み焼きなど、ソースで味付けすればOK。
二日目は、味噌風味のゴーヤチャンプル。和食は料理が押し巻けるかなと思ったけど、いがいにいける。タンニンがまろやかなので守備範囲が広く無難に合わせられるようだ。
3日目はエビとズッキーニの炒め物。やはり無難に合わせられる。
評価
個人的にはタンニンがおだやかでまろやかなワインが好み。コノスルの20バレルシリーズのカベルネやメルローよりかは断然こっちが好き。