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Channel: 心を豊かにするワインの世界
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ドイツの激安ピノ・グリージョと醤油ベースの料理

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590/本と格安のドイツワインセットの中から、ピノ・グリージョ。

ワイン情報

感想

ブドウ由来の香りを第1アロマという。

第1アロマはワインを波風立てずに注いだ後、水面が落ち着いたら、グラスに鼻を突っ込んで瞬間的に香りをとることで確認できる、らしい。

ピノ・グリ。この品種は、やはりピノ系。イチゴやチェリーのような控えめでチャーミングな果実香。マスカット。フローラル。

しかし少しスワリングして空気に触れると、はなやかな果実香がやや後退し、すだちのようなきりっとした酸が感じ取れる。

味わいはしっかりしているな。きゅっとするようなしっかりした酸。典型的な酸っぱい白だが、そこにほんのりと甘甘味。微炭酸でミネラリー。舌ざわりを感じるようなポッテリしたボディがあり骨格がはっきりしている。

シャルドネソーヴィニヨン・ブランリースリングといった王道品種とは違うタイプ。コクがありボディあつめでまろやかでありつつ、酸味が全体を支えていてほのかな甘みもある。バランスよくて飲み飽きない。

冷やしてもおいしいが、温度が上がる上がるにつれてふくよかになりコクを感じられるようになる。温度が上がってもその変化を楽しめるワイン。

600円以下の安ワインとしては申し分ないクオリティ。いやおいしすぎる。飲みごたえあって満足度もたかい。普通に千円台後半のクオリティ。

ペアリング

サラダチキン、ナスのネギ柚子胡椒。本日は和食で。酸がしっかりあるので、こういうあっさり系の和食と合わせてもいける。

そして、最後にゴマ薫醤油餅。少量の水で餅を蒸す。そうするとぷるぷる触感になる。そこに、本みりんと醤油を加えて弱火でなじませる。

ピノ・ノワールって醤油と会うっていうのを聞いていて。ピノ・ノワールの突然変異主であるピノ・グリもきっと合うはず。

と思って試したところこれはベスト。お互いの味が濃くなる。ぎゅっと凝縮されて風味が増す。うまみを感じるようになる。

うまみが増せばだいたいおいしいんだよね。うまみこそ正義。

二日目は醤油ベースの豚の角煮。胃もたれしそうなほどジューシーな油。ワインが醤油の風味を増幅しつつ、最後にすっきりした酸が油を押し流してくれる。豚肉って酸のきいた白ワインとよく合うんだよな。これも最高だった。

評価

  • 絶対評価:3/10
  • 相対評価:Sランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン

今のところ2本とも大当たりの激安ドイツ白ワインセット。残り3本が楽しみ。


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